【読書感想】私みたいな者に飼われて猫は幸せなんだろうか?/能町みね子/講談社
自分ちの猫が一番かわいい、なんていうことは
もう、いまさら。
言うまでもなく。
そんなことわざわざ言われなくても。
産まれる前から知ってた、くらいの。
当たり前すぎて。
ちゃんちゃらおかしい。
そんな本でした。
そもそも「私みたいな者に飼われて」というのに
まず共感しますよね。
人はなぜペットを飼うのか、哲学的な問いです。
でもこの本のタイトルに答えはすでにあります。
そうです、お互いに幸せになるためです。
さて、この本いろいろと我が家と共通点もあって
うちも狭小3階建ての家なんですけど、
どっちかというと、猫が主人の家なんじゃないかと。
馬込のキャットタワーと、呼んでいます。多分猫たちは言ってます。
奴らは縦の動きが大好きなので、うちは最高です。
このキャットタワーに中年の人間二人が住まわせてもらってるみたいな。
そして我が家も、サラリーマン夫婦ながらコロナのおかげで
避暑地に山小屋を手に入れ、二拠点生活をやっている。
「休みの日は別荘で過ごすんです~」
というのもちがくて、夏になったら涼しい長野、冬になったら暖かい東京
というように、わたしたちはこれを「大橋巨泉スタイル」と言っている。
夏はカナダ、冬はオーストラリアと本家とはスケールが違いますがね。
猫たちはきっと「中軽の涼しい家」と呼んでいるに決まってます。
よって我が家も年に2回の動物大移動という催しがありますが
それぞれの家でのんびり過ごしてくれている。
ああ、なんて順応性の高い子達かしら。
猫ババア化現象についても、よくぞ言ってくれました、と。
わたしもしっかり猫ババアをやってて、
それが最近ひとさまにも、羞恥心なく見せられるようになった。
というか隠すすべも、隠す理由もありませぬ。
あの自意識の高い私が、
他人にどう見られるか気にしないわけがない私が、
猫ババア化なんて、とんでもないと思っていたけど。
最近では、同僚の猫好きがうちにくると
ワントーン高い声でにゃーにゃにゃんとか言いながら猫にすり寄り
オリジナルの猫語を披露しあう会、みたいになって
猫ババア同士の掛け合い、という新たな遊びを発見しているぐらいだ。
セッションと言ってもいい。
だから猫って楽しいな。
みんなの心を骨抜きにする
またたびに群がる猫のように。
いずみん@ananの猫特集のやつ。あれ、表紙がいいからつい手に取ってしまう。
以前は買ってたけど、今は本物の世界一かわいい猫が我が家にいるので
大丈夫です、という感じ。