ずんの日記

毒にも薬にもなりませぬ

マッドマックス怒りのデスロードが好きすぎる

なぜ、マッドマックス怒りのデスロードに

奮い立たされるものがあるのか(突然だが)

女王(女リーダーでもよい)誕生の神話的物語であるから。

これは完全に女の映画なのだ。

世紀末、砂漠、バイオレンス、操作された人体描写など、北斗の拳実写版の様相で

ジャンプを読むような小僧たちが喜びそうな映画なのだが

そういうことではない。

何度も観ているが、いつも最高すぎて

両手を挙げて「フーー」と叫びたくなる自分がいる。

 

シャーリーズセロンふんするフォリオサみたいな名前だったかな、

は、文句なく強く、引くくらい強い。

ていうか全然自分を投影したりする対象ではないので

あこがれにはならないが、象徴である。とにかくかっこいい。

特筆すべきは「男社会のダメさっぷり」をことごとく

描いてくれているところだ。

ウォーターボーイズホモソーシャルそのもので

アカウント(経理担当)の大男は金のことばかりで

太りすぎて一人で歩けない醜さ。

イモータンジョーは、子産み女(しかも美女ばかり)をかくまい

自分の子孫を残そうとする、けだもの感。資源を独り占めする暴君。

最高に自己中心的な男社会そのものだ。

 

それをなぎ倒して、取り戻していく。

最初は逃げ出し、地の果てにある最後の残された地を求めて

冒険するのだが、そんな土地はなかったというオチ。

一度絶望の淵にたたき落されるので、そのあとの展開の爽快感たるや!

仲間を引き入れたり、裏をかいたりしながら、敵地につっこんでいく。

最後は虐げられていた人々に資源を分け与える。

これは女性にしかできないことなんじゃないかと錯覚するくらい。

(錯覚なのか?)

水を下界の人々に放出するのだが、そのトリガーをひねるのも

イモータンジョーに囚われていたふくよかな乳母たち。やっぱり女性なのだ。

 

観終わるとすごく爽快なので、むしゃくしゃしたときは

ひどくおすすめ。

 

いずみん@テレビの前で両手を掲げてフーって叫んだって悪くないだろう