ずんの日記

毒にも薬にもなりませぬ

【読書感想】嚙み合わない会話と、ある過去について/辻村深月/講談社文庫

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もう30日だったか。

「噛み合わない会話と、ある過去について」は週末読みました。

こわかったー。

なかなかこわかった。

過去についての自己認識を超えた他者の過去の記録を聞かされるのは

それなりにこわいことだ。

 

奇しくもこれを読み終えた週末の日曜日、

ひょんなことから大学時代の友達2人とZOOMをすることになって

このメンバーでは実に5年ぶりくらいに話すだろうか。

すごく仲はよいのだけど、普段連絡は取り合わない。

年に1回くらいメールやラインで個人的につながっているくらいで

とてもドライな関係だ。

 

たいていわたしは優等生の天然キャラにされて、

恥ずかしい話はいっぱいあって、できれば思い出したくないけど

やつらは引っ張り出してくるんだろうなと簡単に想像がつく。

彼女らはイケてる人達で、早熟ないわゆる学校カーストの上位グループ

に属するタイプだ。(大学生なのでそれはほとんど関係ないが)

わたしは1年遅れで仲間に入れてもらった感じ。

とにかく今夜さっそく「噛み合わない会話と、ある過去について」が

繰り広げられるなと覚悟していた。

 

はじまってみると終始、大爆笑のZOOMであった。

まずこのZOOMを行うことになった発端は

その友達の一人が、既婚なのだが好きな人ができたかも、わたし不倫するかも

というなんとも若々しい悩みで、もう一人の友達に止めてほしかった

というのがはじまり。

勝手にせーやと、わたしたちはしらじらとするが

そうやって言ってる時点で多分しないから大丈夫なのだ。

行動パターンはだいたいわかっている。

昔話は、軽く共通の知り合いのディスリから入り

どこでだれが付き合いはじめたとか、

どこでだれがバイトしてたとか、

どこでだれと一緒にいるときおならした、とか。

記憶のうすーい、どうでもいい小さなエピソードを

思い出してはくだらなすぎて大爆笑する。

全く覚えていないエピソードやできれば思い出したくない、

今それ言うな痛いだろ、というようなことも

いっぱい出てきたがやっぱり笑い飛ばせた。

今はそれぞれの仕事、推し活、よく聞くラジオについての情報共有をして終わった。

 

まぁとにかく、女学生に戻れたよ。ありがとう。ふたり。

あの時、あの時間を共有したということがほとんど奇跡のように思えるよ。

たのしすぎて鼻血が出そー-

って。笑

 

いずみん@おならとか鼻血とかワードセンスが小2