ずんの日記

毒にも薬にもなりませぬ

【映画感想】地獄の花園

アマゾンプライムでレンタルができるというのを知って すぐに鑑賞した。 これ、予告のときから何やら映像がふりきれていて 気になっていた映画だった。 そしてやはり鑑賞すると、今の私に見事にクリーンヒットした。 OLの派閥争いをヤンキーのそれにみたてた…

【読書感想】静かに、ねぇ、静かに/本谷有希子/講談社文庫

あっという間に読み終えた「静かに、ねえ、静かに」 本谷有希子さんの短編3話。 本当の旅、の「五反田のありがたみ」は笑ったし 奥さん、犬は大丈夫だよね?の、大きな魔法瓶に入った 犬のにおいがするぬるくてまずいコーヒーは、 それだけでいろんなことを…

【読書感想】「三島由紀夫」とはなにものだったのか/橋本治/新潮文庫

わたしはこの本を読了して、なんともいえない充実感にひたるのだった。 益々、橋本治氏への敬愛の念が強くなる一方だ。 橋本治先生はわたしにとって文学の先生であり心の友という感じ。 橋本先生の本を読むと、いつも本が付箋でいっぱいになる。 橋本先生の…

月1回のやつについて(生理について)

やっぱり生理というのは大変なもので、 気分が落ち込み、変な夢を4話くらいみたりする。 火事が起きそうになって「消火器ー!」と叫ぶ夢を見た。 殿方にも是非知っておいていただきたい 月1回のやつについて。 ・なんか、いつもより眼球がけわしい ・疲れ…

【読書感想】嚙み合わない会話と、ある過去について/辻村深月/講談社文庫

もう30日だったか。 「噛み合わない会話と、ある過去について」は週末読みました。 こわかったー。 なかなかこわかった。 過去についての自己認識を超えた他者の過去の記録を聞かされるのは それなりにこわいことだ。 奇しくもこれを読み終えた週末の日曜日…

ウィル・スミスのクリス・ロックビンタ問題

昨日、ジョンカビさんがやっていたアカデミー賞のライブを ぼんやりつけていたのに こんな騒動があったことは全然気が付かなかったが。 さて、ウィル・スミスのロックビンタには賛否あるようだが、わたしの一番の関心は 1.アカデミー賞事務局は、ウィルス…

社内メールのルール化

会社でメールのルールを考えさせられるチームにいます。 確かにテレワークになって、メールがやたら飛び交うようになって メールの重要性が高くなった。 ルールとは例えばこういうものだ。 挨拶やビジネス定型文は不要 1メール1要件 TOやCCの使い分け(むや…

【読書感想】徴産制/田中兆子/新潮文庫

「 田中兆子さんの「徴産制」を読みました。 「甘いお菓子は食べません」も以前に読んで、 あー、好きだな、この人の小説、と思ったので 新刊のこれにも手を出してみた。 コロナ後に書き進められたものだろうか、ありそうな話で引き込まれる。 スミダインフ…

【読書感想】すばる文学賞「ミシンと金魚」「我が友、スミス」

小説を書くことに興味を持ち始めたわたしは 比較的本を読み漁っている。 今年こそ「読書100冊マラソン」も達成できそうだ。 そんなわけで文芸誌なども好きなのだが、2021年11月号のすばるは、すばる文学賞受賞作が2編も入っていてすごく買ってよかったやつ。…

戦争中の原発攻撃は無差別テロ:LANCET福島医大から声明

ロシアとウクライナのニュースが毎日毎日なにかしら流れていて 考えない日はないような日々が続く。 戦争ってどうやったら止められるんだろう、というか戦争という概念。 大義名分さえあればやってもいい正当化された暴力。 「戦争はある」「仕方ない」みた…

阿佐ヶ谷姉妹の自由について

唐突だが、阿佐ヶ谷姉妹がとても気になる。 以前からとても好きで、もちろん「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」も読んだ。 あの中の、美穂さんの恋愛短編小説が秀逸だと思った。 エッセイのほうは、江里子お姉さんがとても上手ね。毒や本音をいり交ぜて…

マンボウ終わる

「マンボウ終わる」と手帳に書き込んだ。 そういえば社会人になりたての頃って、手帳を持ってたり持ってなかったり だったけど、カレンダーが予定で埋まるなんて、まずなかった。 まるで書くことがなくて途方に暮れた。 毎年年の瀬に、本屋や文具店で大量に…

おっさんずラブについて

また不毛にもおっさんずラブを見てしまった。 そうすると、頭の中にスキマスイッチが流れはじめるのだ。 「おっさんずラブにはまったよ」と素直に公言するのは難しい。こんなに良いドラマだけど話題にするのはちょっと難しい。 そういうわけで日記に綴るのに…

愉快痛快、失言問題と透明性問題

愉快痛快森元会長。 徹底的につぶされた。 辞めるだけでなく、何気なく後任者を任命したその行為もすべて却下された。 こんなことが可能なんだと。 普段なら、つぶされるのはそういう声を上げた一部の勇気ある女性だったんだと思う。 ところが、全世界が一丸…

しら田のふぐコース

うわっ、こんな緊急事態宣言のさなか、そんないいもん食べてらっしゃるんですか、と思うなかれ、これは去年の写真だ。 池上にある日本料理しら田さんは、ちょくちょくよせてもらっているお気に入りの店。 気の利いた季節の旬のお料理、お魚。 生ガキ、のどぐ…

わたしの好きな「アル中」文学

昨日もほとんど明け方まで、お酒を飲みアマゾンプライムをだらだらと見続けるという不毛な時間を過ごした。いや、不毛とは思っていないというか、不毛おおいに結構というべきか。 ここで2つアル中本をreiewしたい。 1つは中島らもの「今夜すべてのバーで」…

丸善カフェM&C cafeのベリーベリーワッフル

わたしたち夫婦は、とにかく本屋が好きである。 本を読むのも好きなのだが、本屋へ行くことも好きなのだ。 棚に並んだ大量の新刊、文芸書、実用書、文庫、新書…気分の赴くまま手にとり、パラパラめくり、冒頭を読んだり、要約を読んだり。 そうすると、今自…

あなたは今ゴールド会員ですという余計なお世話

すっかり慣れてしまったがわたしはショッピングポイントというシステムが元来嫌いでメンバーシップの格付けシステムも大変不愉快である。 現在のステータス:ブロンズとかあといくらのお買い物でダイヤモンド会員とかうるさい。 が、あちこちでいろんな位を…

マッドマックス怒りのデスロードが好きすぎる

なぜ、マッドマックス怒りのデスロードに 奮い立たされるものがあるのか(突然だが) 女王(女リーダーでもよい)誕生の神話的物語であるから。 これは完全に女の映画なのだ。 世紀末、砂漠、バイオレンス、操作された人体描写など、北斗の拳実写版の様相で …

クソどうでもいい仕事

ブルシットジョブというらしいことを、 録画した100分で名著を見ながら今知った。 「資本論」マルクスを斎藤幸平さん解説で興味深い。 クソどうでもいい仕事、私たちはこういう話が大好物。 例え好きの夫が、これまた得意分野の鉄道をネタで例えてみせたが …

吐露する今年の抱負

やっと今年1年、というかもう少し長いスパンになるが目標がみえてきた。 ・去年は散財したので、とにかく節約すること。エコに生きること ・去年同様、読書100冊マラソン(去年は結局30冊に終わっている) ・ブログを続けてみること 過去ノートに書き…

女ひとり70歳の茶事行脚

半澤鶴子さんというなかなか無茶をしながら 日本各地で茶事を行っている、というBSNHKの番組に年末出会った。 異常に面白かった。 おもてなしのプロ、ここに極まれり、という感心。 おいしそなお椀やあえ物が供される。 そもそも茶事というのは懐石料理があ…

身体と羞恥心

健康診断を終えて、歩きながら考えたことがあった。 身体というのは環境だ。自分にとって一番近い環境。 ブスでもデブでも病弱でも、好きになれなくても 一番近い環境であるだけで、本来の「自分/あなた」ではない。 わたしというのは心なのだ。物理的に心…

ジェンダー問題がまた一歩進んでいる

能町さんの「そのへんをどのように受け止めてらっしゃるのか」や バービーさんの「本音の置き場所」などを この年末年始に、ふふふとほくそ笑みながら読んでいた。 こういうエッセイ本が大好物のわたしだ。 切れ味鋭くウィットに富んでいる彼女らのようなエ…

二日酔いは人生のルーティン

本当は、お正月だって関東近辺の日帰り山登りに出かけたかった。 到底無理で、一日中、ほぼお酒が抜けない二日酔いは、年末のみならず要所要所で。 昨日もいきつけの寿司屋で、常連や大将たちとたわいのないおしゃべり。 飲んだお酒は、ビール、日本酒2合ほ…

「今日もさぼった」という罪悪感

コロナはそのうち収束するんじゃないかなと思うんですよ。 でも私はそれ以上に心の感染症に罹っている。 なんのために仕事をしているのか、何をやってもおもしろくない、どころか パソコンに向かってぼんやりとメールを読むだけ。苦痛しかない。 会社メール…